スマホ2台持ち/デュアルSIMの賢い使い分け — おすすめ運用パターン3選
スマホの料金プランを見直していると、「1つのプランで全部まかなう」より「安いプランを2つ組み合わせる」方が、結果的に毎月の通信費が下がるケースがあります。
たとえば「メインは楽天最強プランで、20GB超過後は料金上限を気にしにくい形にし、必要に応じてサブ回線で補助する」「メインは固定費の安いプランにして、出張のときだけサブで使い放題トッピングを買う」といった形です。1回線では実現しにくい “安さと柔軟性の両立” が、2回線運用なら無理なく組めます。
この記事では、スマホ2台持ち と、eSIM対応端末1台で2回線を使う デュアルSIM の違いを整理しつつ、楽天モバイル・ahamo・povo・日本通信SIM を組み合わせた 3つの運用パターン を、月額試算とともに紹介します。(2026年5月時点の各社公開情報を基にしています)
メイン回線とサブ回線の組み合わせ早見表
「結局どの組み合わせがいい?」を先に整理します。使い方別に、メイン回線とサブ回線の代表的な組み合わせをまとめました。
| こんな使い方 | メイン回線 | サブ回線 | 合計月額目安 |
|---|---|---|---|
| 月20GB超のデータ+通話無料を狙う | 楽天モバイル(最強プラン) | povo2.0 | 約3,278〜6,058円 |
| ドコモ網+海外利用+メリハリ運用 | ahamo(30GB+5分通話) | povo2.0 | 2,970〜5,750円 |
| 固定費を最重視・通話定額あり | 日本通信SIM(合理的みんなのプラン) | povo2.0 | 1,390〜1,720円 |
| メインで月20GB十分・サブで容量補強 | ahamo(30GB+5分通話) | 楽天モバイル(段階制0〜3GB 1,078円) | 4,048〜6,248円 |
| au回線メイン+ドコモ系の保険 | UQモバイル(トクトクプラン2) | 日本通信SIM(合理的シンプル290 1GB) | 約1,918〜4,338円 |
| とにかくサブはデータ専用で安く | ahamo or UQモバイル | IIJmio/mineo データ専用SIM | +月440〜990円程度 |
| 仕事用とプライベートを完全分離 | 会社支給or本契約 | povo2.0(電話番号維持) | +月0〜330円 |
サブ回線に povo2.0 が選ばれやすいのは 基本料0円 で持てるからですが、180日に1回は有料トッピング購入が必要な点はお忘れなく(後述)。データ専用SIMを使う場合は、緊急通報(110/119等)に発信できない場合がある ので、緊急通報が必要な状況に備えるならサブも音声対応プランの方が安心です。以下、特に人気の3パターンを月額試算付きで詳しく見ていきます。
2台持ち vs デュアルSIM 早見表
| 項目 | スマホ2台持ち | デュアルSIM(1台) |
|---|---|---|
| 必要な端末 | 普通のスマホ2台 | eSIM対応スマホ1台 |
| 物理的なかさばり | 2台分(重い) | 1台で済む |
| 充電・管理 | 2台ぶん必要 | 1台ぶん |
| バッテリー切れ時 | もう1台で代用可 | 1台が落ちると両方止まる |
| 仕事/プライベート分け | 完全分離しやすい | 1台に同居 |
| 回線切替 | 端末ごとに完結 | 設定アプリで切替 |
| 紛失・故障リスク | 分散できる | 1台に集中 |
| 初期費用 | 端末2台必要 | 端末1台でOK |
「物理的に2台あった方が安心」という人もいれば、「持ち歩くのは1台がいい」という人もいて、ここは好みが分かれます。
① 2台持ちが向いているシーン
- 仕事用とプライベート用を完全に分けたい(着信音・通知・連絡先を混在させたくない)
- メイン端末のバッテリーが切れたときの予備が欲しい
- 古いスマホがそのまま余っている(端末コストがほぼ0)
- 片方をモバイルWi-Fiルーター代わりに使いたい(家族にテザリングで貸す前提)
- 災害・通信障害時にどちらか一方が使える可能性を上げたい(ドコモ系とau系で別回線にする)
特に古い端末が手元にある場合、追加コストは月額料金だけ で2台持ち運用を始められます。
② デュアルSIMとは(eSIM対応端末の前提)
デュアルSIMは、1台のスマホに2つの回線(電話番号)を入れて切り替えながら使う運用です。最近の主要機種では 物理SIM+eSIM または eSIM+eSIM の組み合わせが一般的です。
iPhoneは、Apple公式では iPhone XS/XR以降の多くのモデルで物理SIM+eSIMのデュアルSIMに対応 しています。iPhone 13以降は、2つのeSIMを使ったデュアルSIMにも対応しています。Pixelは Google公式で Pixel 4以降がeSIM対応 と案内されています。また、Pixel 3a以降では物理SIM+eSIMのデュアルSIMを利用できる機種があります。対応状況は端末・通信事業者によって変わるため、契約前に各社の動作確認端末一覧で確認してください。Androidは同じシリーズ名でも販売国・キャリア版・型番によって対応が変わることがあるため、注意が必要です。
eSIMは物理SIMカードの郵送を待たずに開通できる場合が多いのがメリットですが、QRコード、事業者アプリ、eSIM転送など、実際の手順は契約先・端末・SIMロック状態によって変わります。
デュアルSIMでは2つの番号を1台で使えますが、通話中にもう一方の回線がどう扱われるかは、端末・OS・通信事業者・設定によって変わります。仕事用番号として使う場合は、事前に着信テストをしておくと安心です。1台で完結する身軽さと、片方が落ちると両方止まるリスクは、セットで考えておくと安心です。
iPhone の eSIM・デュアルSIM 設定手順(おすすめ設定)
対応機種が分かったら、次は実際の設定です。iPhoneの一般的なeSIM追加とデュアルSIM切替の手順を、設定アプリの流れに沿ってまとめました。具体的な画面表示や用語は契約先・iOSのバージョンによって少し変わる場合があるため、最終的には各社の案内に従ってください。
eSIM(サブ回線)を追加する基本の流れ
- iPhoneがインターネット(Wi-Fiなど)につながっていることを確認します。
- 「設定」>「モバイル通信(またはモバイルデータ通信)」を開きます。
- 「eSIMを追加」または「モバイル通信を設定」をタップします。
- 契約先から渡されたQRコードを読み取る、もしくは事業者の専用アプリから手続きします。前のiPhoneからのeSIMクイック転送(両方のiPhoneがiOS 16以降)に対応している場合は、それを選ぶこともできます。
- 画面の案内に沿って回線を有効化(アクティベート)します。
2回線をどう使い分けるか(おすすめの初期設定)
- 「設定」>「モバイル通信」で、追加した回線を含めて2本の回線がオンになっていることを確認します。
- 各回線に「メイン用」「仕事用」など区別しやすい名前(ラベル)を付けておくと、発信時や着信時に区別しやすくなります。
- モバイルデータ通信に使う回線(通信量の多い動画・地図などをどちらで使うか)を選びます。データを使う回線を1つに固定しておくと、料金管理がシンプルになります。
- デフォルトの音声回線(電話を発信するときに標準で使う番号)を選びます。連絡先ごとに使う番号を指定することもできます。
- 仕事用の番号をサブ回線にする場合は、設定後にテスト発信・着信を一度しておくと安心です(通話中にもう一方の回線がどう扱われるかは端末・事業者・設定で変わるため)。
※ 手順内の項目名(「eSIMを追加」「モバイル通信プランラベル」など)はiOSのバージョンで表記が変わることがあります。eSIMがうまく追加できない場合は、SIMロックの有無や対応バンド、契約先の開通手続き状況を確認してください。
③ パターンA:楽天最強プラン(実質無制限級) + povo(サブ)
メイン回線として20GB超過後の料金上限を確保しつつ、サブで au 回線を持つ 構成です。動画・テザリング・在宅勤務でデータ消費が大きい人に向きます。
| 回線 | プラン | 月額(標準時) |
|---|---|---|
| メイン | 楽天モバイル Rakuten最強プラン(20GB超で無制限ゾーンあり・速度制御の可能性あり) | 3,278円(税込・割引前) |
| サブ | povo2.0 基本0円+必要に応じてトッピング | 0〜2,780円 |
| 合計 | 約3,278〜6,058円(povoトッピング次第) |
楽天モバイルは段階制料金で、0〜3GBまで1,078円/3〜20GBまで2,178円/20GB超3,278円(いずれも税込・割引前)。20GBを超えた利用は料金上は3,278円で頭打ちですが、楽天公式は混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合があると案内しているため、「常に高速で無制限」とまでは言い切れません。Rakuten Linkアプリ経由なら国内通話は無料(0570・188・他社が指定する特定番号など対象外あり)です。
povo2.0はこのパターンでは「au回線を持っておくための保険」として使います。普段は基本料0円で寝かせ、楽天回線が弱いエリアに行ったときだけ「使い放題(24時間)330円」や「データ追加3GB(30日間)990円」を購入する、という運用が現実的です。
メリット
- 1回線で月20GB超えのデータをまかなえる扱いやすさ(料金は3,278円で頭打ち)
- 楽天が圏外・弱いエリアでも、povoで必要なデータトッピングを購入すればau回線で補える
- Rakuten Linkアプリで国内通話実質無料
注意点
- 楽天モバイルは生活圏のエリア状況で評価が大きく分かれる。事前に対応エリアと、職場・自宅で実測しておくのが安全
- povoは有料トッピング未購入が続くと利用停止または契約解除となる場合があるため、180日ルールに注意が必要(詳細は後述)
- Rakuten Linkを介さない発信は通話料がかかる
こんな人に向く
- 月のデータ消費が 20GB以上に偏りがちで、しかも月によってブレる
- テザリングで PC やタブレットを動かす機会が多い
- 楽天回線のエリアが自宅・職場で実用レベル
④ パターンB:ahamo(メイン) + povo(サブ)
ドコモ回線で30GB+5分通話込みの安心感 を主軸にしつつ、出張・旅行など “使う月だけ大量に使う” 局面を povo のトッピングで吸収する構成です。
| 回線 | プラン | 月額(標準時) |
|---|---|---|
| メイン | ahamo 30GB+5分以内通話込み | 2,970円 |
| サブ | povo2.0 基本0円+必要時トッピング | 0〜2,780円 |
| 合計 | 2,970〜5,750円 |
普段は ahamo の30GBで足りる人が、出張・旅行・帰省などで一時的にデータを大量に使うとき、povo で「データ使い放題(24時間)330円」や「データ追加30GB(30日間)2,780円」だけ買う、というメリハリ運用が可能です。
5分以内の国内通話は ahamo に含まれるので、長電話する習慣がない人なら通話オプションは追加不要です。海外出張がある人は、ahamoが 91の国・地域で月30GBまで追加料金なし(国内利用分と合算、15日超で最大128kbpsに制限)で使える点も活きてきます。
メリット
- ドコモ系とau系の別回線を持つことで、災害・通信障害時にどちらか一方が使える可能性を上げやすい
- 5分以内通話が含まれているので、短い電話を1日に何度もかける人に強い
- 対象国・地域への海外出張時は、SIM入れ替え不要で使いやすい
注意点
- メインの ahamo を店頭で相談したい場合、ドコモショップで有料の「WEBお申込みサポート/WEBお手続きサポート」(3,300円/回)が利用できる(フルサポートではなく手続きの代行が中心)
- ahamo・povoともに家族割や光回線セット割の対象外。家計まるごとで見ると、家族プランからの乗り換えで思ったほど下がらないことがある
- 2回線分の料金支払いを管理する手間(クレカ・口座振替の二重化)
こんな人に向く
- 普段30GBで足りるが、たまに使う月だけ容量を大幅に増やしたい
- 短い電話を毎日かける
- 海外旅行・出張に行く頻度がそこそこある
⑤ パターンC:日本通信SIM(メイン低コスト) + povo(サブ)
「とにかくメイン回線の月額を絞る」 構成です。MVNO(格安SIM)の中でも料金設計がシンプルで、家計の固定費としての安定感が魅力の日本通信SIMをメインに、povo を “速度ブースター” として併用します。
| 回線 | プラン | 月額(標準時) |
|---|---|---|
| メイン | 日本通信SIM 合理的みんなのプラン(20GB+5分かけ放題 or 月70分無料通話のいずれか択一) | 1,390円 |
| サブ | povo2.0 基本0円+必要時トッピング | 0〜330円(月1回程度の利用想定) |
| 合計 | 1,390〜1,720円 |
メインのデータ容量は20GBで、5分かけ放題または月70分無料通話の いずれか択一 で付帯します(両方は付きません)。月20GB以内が中心で、たまに足りなくなる人なら、povo の「使い放題(24時間)330円」を月1回程度足す運用で補えます。
もっとデータを使う人は、合理的50GBプラン2,178円(5分かけ放題または月70分無料通話のいずれか択一付帯)に上げる選択肢もあり、その場合は合計2,178〜2,508円となります。なお、20GBまたは50GBを超えた場合は、原則として1GBあたり220円で追加されます。毎月大きく超える場合は、別の大容量プランも比較してください。
メリット
- 月1,400〜1,700円台で、通話定額付き+20GB+au回線のサブまで揃う
- 日本通信SIMはドコモ回線を利用するため、ドコモのエリアで使える
- 価格と機能のバランスが取りやすい
注意点
- 日本通信SIMはMVNO(格安SIM)の構造上、大手キャリアのオンラインプランと比べて、混雑時間帯(昼12時台など)の速度低下を感じやすい場面があり得る
- 通話定額は「5分かけ放題」or「70分無料通話」の二者択一なので、長電話が多い人は完全かけ放題オプション(合理的シンプル290・みんなのプランは+1,600円/合理的50GBプランは+1,200円)の追加検討が必要
- 大手キャリアの店頭サポートはない
こんな人に向く
- とにかく月額を抑えたい
- データ消費は20GB前後で、極端なヘビーユースはしない
- 通話は毎日5分以内が中心
⑥ povo を0円維持で使うときの注意(180日ルール)
3パターンともサブ回線として povo を採用していますが、povo2.0には注意すべき仕様があります。
povo2.0は、最後に購入した有料トッピングの有効期限日の翌日から180日間、有料トッピングの購入がない場合、順次利用停止となることがあります。契約後に有料トッピングを購入していない場合は、SIM有効化日から180日が目安です。通話+データ契約では、期間内の従量通話料とSMS送信料の合計が660円を超えている場合などの例外もありますが、基本料0円のまま完全に放置はできない 仕組みになっています。電話番号維持や “au回線のサブ枠保有” を目的にする場合、有料トッピング購入のタイミングを管理するのが安全です。
現実的な対策としては、たとえば次のような運用です。
- 半年に1回、データ使い放題(24時間)330円を購入する — 旅行や出張のタイミングに合わせると無駄がない
- データ追加3GB(30日間)990円 を年に2回ほど挟む
- 数ヶ月単位で予定が見えにくい人は、カレンダーに「povo購入リマインダー」 を半年ごとに登録しておく
完全に0円で永久維持はできないものの、選ぶトッピングによっては年660〜2,000円程度のコストで au回線を確保できると考えられます。
⑦ 共通の注意点(eSIM切替・料金支払いの二重化・サポート)
2回線運用に共通する注意点もまとめておきます。
- eSIM切替時の操作ミス:機種変更や iOSアップデート直後に、データ通信側の回線が意図せず切り替わることがある。料金体系の違うサブ回線に大量のデータが流れて高額になる事故を避けるため、設定アプリの「モバイル通信」プランは定期的に確認するクセを
- 料金支払いの二重化:クレカ明細に2社分の項目が並ぶので、家計簿アプリで分けて管理しないと「結局いくら払っているか」が見えにくくなる
- サポート窓口の分散:トラブル時は契約先がそれぞれ違うため、メイン/サブどちらの問題か切り分けてから問い合わせる必要がある
- MNP予約番号や本人確認書類:2回線目を契約するときも本人確認が必要。マイナンバーカードや運転免許証の準備を忘れずに
⑧ 1台目を解約せず2台目を追加するときのMNP不要パターン
2台持ちやデュアルSIMで2回線目を追加する場合、いまの電話番号を引き継ぐ必要がなければMNPは不要 です。新規契約として申し込むだけで完了します。
たとえば「ahamoはそのまま、povoを新規で追加する」という流れなら、ahamo側の契約は一切いじりません。MNP予約番号を取らず、povo公式サイトから新規申し込みするだけです。
逆に、「メインの番号を別のキャリアに移しつつ、旧キャリアもサブとして残したい」というケースは、1回線目をMNP転出する か 旧回線は解約せず別契約で維持する か、運用設計を先に決めておく必要があります。
⑨ 解約・乗り換え時の手間
2回線運用の出口戦略も先に考えておくと安心です。
- 楽天モバイル:長期契約の縛り・MNP転出手数料なし。ただし、2025年4月1日以降に回線を申し込み・利用開始し、1年以内に解約または契約解除した場合、Rakuten最強プランではプラン料金の月額最低利用金額1カ月分として、最大1,078円(税込)の解約事務手数料が発生する場合あり
- ahamo:原則解約金なし。ただし、2025年3月1日以降の新規契約回線では利用実態がない場合などに契約解除料1,100円、2025年7月1日以降の新規契約回線では契約締結日から1年以内の解約で契約解除料1,100円が発生する場合あり
- povo2.0:契約解除料なし、MNP転出手数料なし。ただし、過去1年以内に同一名義でpovo2.0を累計5回線以上申し込んだことがある場合、累計6回線目以降は1回線あたり3,850円(税込)の契約事務手数料がかかります
- 日本通信SIM:契約解除料なし(最低利用期間の縛りもなし)
いずれも 「2年縛り・違約金何万円」といった旧来型の制約はなし です。試して合わなければ片方だけ解約する、メインとサブを入れ替える、といった調整がしやすいのは2回線運用の良いところですが、楽天モバイルと ahamo は短期解約時の手数料条件に注意しておくと安心です。
⑩ 結局どう選ぶ?
3パターンの位置づけを整理するとこうなります。
| パターン | 月額目安 | 主な強み | 主な弱み |
|---|---|---|---|
| A:楽天+povo | 約3,278〜6,058円 | 月20GB超を3,278円で頭打ち、Rakuten Link通話無料 | 楽天回線エリアに依存、混雑時の速度制御の可能性 |
| B:ahamo+povo | 2,970〜5,750円 | ドコモ回線+海外対応(合算30GB)、5分通話込み | 大量利用月はトッピング購入で意外と高くなる |
| C:日本通信+povo | 1,390〜1,720円 | 月額の安さが強み、20GB+短時間通話定額 | MVNOの構造上、混雑時の体感速度がやや劣る場面あり |
迷ったら、まず 「自分の毎月のデータ使用量が直近3ヶ月でどうだったか」 をスマホの設定アプリで確認するのがおすすめです。
こんな人は「2台持ち」向き
- 仕事用とプライベート用を完全に分けたい
- メイン端末のバッテリー切れ・故障時に予備を持っておきたい
- 古いスマホが家に眠っており、追加コストをかけずに2台目を始めたい
- 1台をモバイルWi-Fiルーター代わりに家族と共用したい
- 災害・通信障害時に別キャリアを持つことで、使える可能性を上げやすくしたい
こんな人は「デュアルSIM」向き
- とにかく持ち歩く端末は1台に絞りたい
- 最新のeSIM対応スマホをすでに持っている
- 仕事とプライベートはアプリ単位で切り分けられれば十分
- 海外旅行先で現地eSIMを使い、帰国後はサクッと元に戻したい
まとめ
2台持ち/デュアルSIMは、1つの完璧なプランを探すよりも、安いプランを2つ組み合わせて棲み分ける という発想の運用です。
- 月20GB超を頭打ち料金で使いたい → パターンA(楽天+povo)
- ドコモ回線と海外対応を取りつつメリハリ運用 → パターンB(ahamo+povo)
- とにかく固定費を抑える → パターンC(日本通信+povo)
povo の180日ルール(180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止または契約解除となることがある)にだけ気を付けつつ、トッピングの有効期限を確認しながら、おおむね半年ごとに購入タイミングを管理しておけば、年単位での運用コストはかなり抑えられます。
「自分の毎月のギガ消費にムラがある」「メインの料金プランの選び直しに毎回悩んでいる」という人ほど、2回線運用との相性が良いはずです。
データ専用SIM(IIJmio・mineo等)をサブにする選択肢
サブ回線として povo2.0 を選ぶ人が多いですが、データ専用SIM も選択肢のひとつです。電話番号はメイン回線に任せ、サブはデータ通信だけ補強するイメージです。
| サービス | プラン例 | 月額目安(税込) | 回線 |
|---|---|---|---|
| IIJmio | データeSIM 2GB | 440円 | ドコモ回線 |
| IIJmio | データeSIM 5GB | 650円 | ドコモ回線 |
| mineo | マイピタ デュアルタイプ 3GB(音声付) | 1,298円 | au/ドコモ/SB回線から選択 |
| 日本通信SIM | 合理的シンプル290(1GB+音声) | 290円 | ドコモ回線 |
※ 2026年5月時点の各社公開情報を基にしています。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください。
データ専用SIMのメリットは 月額を数百円台に抑えられる 点ですが、110番/119番などの緊急通報に発信できない場合がある 点には注意が必要です。サブ回線で緊急通報を発信したい状況に備えるなら、サブも音声対応プランの方が安心です。日本通信SIMの「合理的シンプル290」など、月290円から音声付きが選べるサービスもあります。
どちらも選ばれている理由(中立的に見ると)
2回線運用には「ベストな組み合わせ」が一つあるわけではなく、生活パターンや住んでいる地域、家庭の固定回線契約状況によって最適解が変わります。
パターンA(楽天+povo)が選ばれる主な理由
- 楽天モバイルの段階制料金で、20GB超は3,278円で頭打ち(速度制御の可能性はあり)
- Rakuten Linkアプリ経由で国内通話が無料(一部対象外あり)
- au回線をpovoで保険として持つことで、楽天が圏外のエリアでも繋がりを確保しやすい
パターンB(ahamo+povo)が選ばれる主な理由
- ドコモ網の安定感+5分通話込みの30GB安心プランをメインに据えられる
- たまに使う月だけ povo のトッピングを追加するメリハリ運用ができる
- ドコモ系とau系の2回線で、災害・通信障害時にどちらか一方が使える可能性を上げやすい
- ahamoの海外利用(91の国・地域で合算30GBまで)と組み合わせれば、出張対応もしやすい
パターンC(日本通信+povo)が選ばれる主な理由
- 合計1,400〜1,700円台で、20GB+通話定額+au回線のサブまで揃う安さ
- 家計の固定費としての安定感が大きい
- 大手キャリアの店頭サポート不要・オンライン手続きに抵抗がない人にフィット
「どれが一番いい」ではなく「自分の生活パターン・固定回線契約状況・データ消費の癖」で選ぶのが現実的です。
よくある質問(FAQ)
- Q. デュアルSIMでおすすめの組み合わせは?
- 用途で変わります。データ大量+通話無料を狙うなら「楽天モバイル+povo」、ドコモ網+海外利用+メリハリ運用なら「ahamo+povo」、固定費を最重視なら「日本通信SIM+povo」が代表的な組み合わせです。サブにpovoが選ばれやすいのは基本料0円で持てるからですが、180日に1回は有料トッピング購入が必要な点に注意してください。
- Q. メイン回線とサブ回線、どちらをどのキャリアにすればいい?
- メイン回線は「データ消費が読みにくくても安心の容量・通話付き」のプランを、サブ回線は「基本料が安く必要時だけ使えるプラン」を選ぶのが基本です。災害・通信障害対策を重視するなら、メインとサブで異なるキャリア網(ドコモ系とau系、楽天系とau系など)を組み合わせるのが定石です。
- Q. iPhoneでデュアルSIMは使える?
- Apple公式では、iPhone XS/XR以降の多くのモデルで物理SIM+eSIMのデュアルSIMに対応しています。iPhone 13以降は2つのeSIMを使ったデュアルSIMにも対応しています。対応状況は端末・通信事業者によって変わるため、契約前に各社の動作確認端末一覧で確認してください。
- Q. povo を0円でずっと維持できる?
- 完全に0円のまま永久維持はできません。povo2.0は最後に購入した有料トッピングの有効期限日の翌日から180日間、有料トッピング購入がない場合は順次利用停止になることがあります。電話番号維持目的でも、半年に1回程度は「データ使い放題(24時間)330円」などのトッピング購入が必要です。
- Q. 2台持ちとデュアルSIM、どちらがおすすめ?
- 「仕事用とプライベート用を完全に分けたい」「バッテリー切れの予備が欲しい」「古いスマホが余っている」なら2台持ちが向きます。「持ち歩く端末は1台に絞りたい」「最新のeSIM対応スマホを持っている」「海外で現地eSIMを使いたい」ならデュアルSIMが向きます。
- Q. データ専用SIMはサブ回線として使える?
- 使えます。IIJmio・mineo・日本通信SIMなどのデータ専用プランは月額数百円から契約でき、メイン回線で電話番号を維持しつつ、サブでデータだけ補強するスタイルに向きます。ただし、データ専用SIMは110番/119番などの緊急通報に発信できない場合がある点に注意してください。緊急通報が必要な状況に備えるなら、サブも音声対応プランの方が安心です。
- Q. デュアルSIMにすると料金は高くなりませんか?
- 組み合わせ次第です。1回線で大容量+通話定額をまかなうと月5,000〜8,000円かかる構成も、メインを2,000〜3,000円台、サブを0〜500円台に分けることで、合計2,500〜4,000円台で同等の機能を確保できる場合があります。記事内の3パターン試算で、自分の使い方に近いものを参考にしてください。
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メイン回線とサブ回線の組み合わせを試算するときも、毎月使うギガ数を入れるだけで条件を満たすプランが安い順に並ぶので、本記事で紹介した3パターン以外の組み合わせも比較できます。
※ 本記事の料金・プラン内容は2026年5月時点の各社公開情報を基に作成しています。料金は税込で記載していますが、表記が税抜の元情報もあるため、実際の請求金額は必ず各社公式サイトでご確認ください。最新情報は楽天モバイル公式サイト・ahamo公式サイト・povo公式サイト・日本通信SIM公式サイトで確認してください。